平成29年4月1日に荒田八幡近くにゴシキワークはオープンしました。
多くの支援、激励を受け誕生できたことに感謝し、社会貢献することで恩返ししていきたいと思います。
世の中には様々なハンディキャップをもった方がいます。私は精神科病院で長年勤務しましたが、そこで学んだのは「障害を持つ方は決して医療福祉の名のもとに保護されるだけの対象ではなく、ハンディを抱えていてもすでに誰かの役に立っている、地域貢献、社会貢献が必ずできる。」ということです。そうすることで社会の一員であることを自覚でき、人生の新たな一歩を踏み出せると確信しています。そのためには「少しの勇気」と、「その人の人生にかかわる自覚を持った支援者との出逢い」が必要です。ハンディキャップを持つ方の最大の不幸は「よい支援者との出会いがないこと」だと思います。
「障害者に一般就労は無理でしょう。」と勘違いしている方は医療福祉関係者にも多くいます。実際は企業における障害者雇用率は年々増えています。私たちは本人があきらめない限り就職はできると信じ、目指すのは「働き続ける」ことです。仕事が長続きしないという相談をよく受けます。ゴシキワークには「働き続けるためのコツ」をたくさん用意しています。就活に大切なのは本人の「働きたい」という意志と支援者の「情熱とスキル」につきると思います。
「就職はゴールではなくスタート」であり就職後の定着支援は重要と考えます。
ゴシキワークの卒業生はゴシキワークのスタッフが引き続き定着支援をすることが望ましいと考えジョブコーチ支援事業にも力を入れます。現在3名のジョブコーチを配置しており、今後も増やす予定です。
ゴシキワークで利用者の皆さんへ日頃伝えている中から一部をご紹介します。
ご家族や私たち支援者はサポーターです。プレーヤーはあなた自身です。プレーヤーの働きたい気持ちが無くなったら支援はできません。だからどんな困難があっても『働きたい』という気持ちだけは持ち続けてください。あなたが就職をあきらめない限り私たちは絶対にあきらめません。それだけはお約束します。
私たち支援者はさまざまな情報提供をします。それぞれのメリット、デメリットを伝えたうえであなたにとって良いと思う方を勧めます。
でも、決定するのはあなたです。あなたの人生の責任はあなたがとるべきだと思います。だからあなたを応援する人の意見をしっかり聞いて自分で決断してください。自己決定と自己責任はセットですよ。